JBoss EAP 7.0 がリリースされていました
Jboss EAP 7.0 が正式にリリースされておりました。目立ったアップデートだけ、メモっておきます。
新機能などについてはリリースノート(7.0.0 Release Notes - Red Hat Customer Portal)に記載されていましたので、その中から主だったところを抜粋。(詳細は上のリンク先を読んでください。)
互換性など
- EJB、JMS、WSなどのクライアントはそのまま動作するでしょう
- EAP7のドメイン管理者はEAP6のホスト/サーバーを管理することが出来ます
- EAP5、EAP6のバージョンが最新であれば、EAP7上のEJBのリモート呼びだしが可能です
- JMSがHornetQからActiveMQ Artemisへ変更
管理系機能
- 管理コンソールのアップデート。より使い易く、より大きなドメイン設定に対応
- 管理コンソールの左下に詳しい製品バージョンが表示されるようになった
- CLIを使うと、設定変更の履歴をみることができるようになった
- ロギング拡張。管理コンソールから参照可能。またサブシステム毎に設定等可能となった
- CLIにオフラインモードが追加された
- Picketlinkフェデレーションのサブシステムを利用する際、管理コンソールから設定することが可能となった
- インストレーション・サマリの作成が出来るようになった
- 標準プロファイル(default, HA, Full など)をベースにして、カスタム・プロファイルをCLI/管理コンソールから作成出来るようになった
- ドメインにおいて、階層型のプロファイルを使えるようになった
スケーラブルなWebサーバー(Undertow)
- NIOを使った高速でスケーラブルなWeb サーバーを搭載。サーブレット、非同期サーブレット、WebSocketなどに対応
- Undertowはロードバランサとして利用することも可能
- EARファイル内部の複数のWAR間にてHTTPセッションを共有することが可能となった
Java EE 7 対応
- Batch 1.0, JSON-P 1.0, Concurrency 1.0, WebSocket 1.1, JMS 2.0, JPA 2.1, JCA 1.7, JAX-RS 2.0, JAX-WS 2.2, Servlet 3.1, JSF 2.2, JSP 2.3, EL 3.0, CDI 1.2, JTA 1.2, Interceptors 1.2, Common Annotations 1.1, Managed Beans 1.0, EJB 3.2, Bean Validation 1.1
Java SE 8
- Java SE 8 以降が必要となります。
クラスタリング
JCAとデータソース
- JGroupsをベースとしたDistributedWorkManagerの実装のサポート(Tech Previewのみ)
- JCAコネクションマネージャの拡張
- データソースに対するキャパシティポリシーが設定出来るようになった
- JDBCコネクションプールからコネクションを取得するとき、戻すときに、ステートメントを実行出来るようになった
Java EE セキュリティマネージャ
サスペンド/グレースフルなシャットダウン
- 新規リクエストは受け付けず、仕掛り中の処理は中断しないようなシャットダウンが出来るようになった
TCPポートの削減
- EAP7では、使用するTCPポートが2つになりました(減りました)
IIOP
- jacORBからOpenJDK ORBへと実装が変更されました
バッチ拡張
旧サブシステムからマイグレーションするためのCLI
- EAP6でしか使えないサブシステムの設定をマイグレーションするための用意があります
EAP Natives / Apache Web Serverの配布方法の変更
- AIOネイティブ:EAP7に含まれるようになりました。
- Apache HTTP Server:(新しい)JBoss Core Servicesに含まれます
- mod_cluster/mod_jk:(新しい)JBoss Core Servicesに含まれます
- JSVC:(新しい)JBoss Core Servicesに含まれます
- OpenSSL:EAP 7 からは含まれません
- tcnatives:EAP 7からは含まれません